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Sally Creation

調理師&イラストレーターSALLYの日々 ホームページ www.sally-creation.jp


by SALLY

山に囲まれて考える事

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今週はほんの少し連休を頂いたので、足を伸ばして長野まで行ってまいりました。
まずは、SALLYのカードを販売していただいている、松本の「ao.cloth」さんへご挨拶させていただきました。
私のカードを素敵にディスプレイしていただいていて感動も一入だったのですが、さらに扱っていらっしゃるお洋服がかなり私のツボで、すっかり目移りしてしまいました。
城下町らしい土蔵の街並みに個性的なお店が立ち並ぶ中町通りは、歩いているだけでもわくわくする場所です。
「ao.cloth」さんは2階の隠れ屋的なお店ですが、是非勇気を出して階段を上っていただきたいと思います。
本当は、そこから松本市美術館で草間彌生さんの世界を堪能したかったのですが、残念ながらお休み。
さらに足を伸ばして、安曇野のちひろ美術館まで行ってまいりました。
久々に山々に抱かれた大自然の中に来てしまったので、ちょっぴり不思議な気持ちで過ごしておりました。
八ヶ岳の山々にラベンダー畑。行き交うトンボたちに癒されました。
いわさきちひろさんの絵はもう何度も観ているのですが、今回は何度となく心を打たれました。
子供達の絵に、今まであまり自分を重ねることはなかったのですが、真っ赤な上下の服を着たおかっぱ頭の少女が妙に昔の自分と向き合っている感覚になってしまったり、おばあちゃんに付いていく少女の絵も、お着物姿のおばあちゃんがあまりリアルに描かれていないのがかえって祖母の姿にダブって見えてしまいました。
また、「りゅうのめのなみだ」という絵本にもかなり見入ってしまい、今までの自分の経験とオーバーラップしているなあと感じました。
「りゅうのめのなみだ」は、人々から一度も声をかけられずに恐れられている龍に、ある時不思議な男の子がかわいそうに思い、自分の誕生日を誘いに声をかけ、そして最後には龍が人々を乗せる船になるというお話。
それを読んだ瞬間、自分の小学校時代を急に思い出してしまいました。
私は一人っ子という事もあり、これまで学校の友人というのは本当に大切でかけがえのない存在でありました。
いくらその日嫌な出来事があったとしても不思議と次の日学校に行きたくないと思った事が一度もありません。
でも、これまで何となくクラスのちょっと目立つようなグループの中に入るのは苦手だったのですが、でも幸いな事に大概気の合う友人はいつも周りにいてくれていました。
なので、ちょっと大人しくてポツンと一人でいてしまうような子がいると、もう私は絶対にほっとけなくて、必ず声をかけて自分の仲間にしていました。そして、そういう子に限って本当はとっても面白い子だったり、意外な趣味を持っていて色々教えてもらったりと、得るものは多彩でした。
そうして私が集めたグループは次第に大きくなって、いざという時はクラスでとっても大きな力を発揮する事もあります。
大人になった今でも、私は必ず大人しそうな方には必ず声をかけて話を聞くようにしています。
最初はぎくしゃくする事があっても、ある瞬間氷が溶け出すようにほぐれる時があります。
そんな時、やっぱり勇気を出してよかったと思えます。
スイカも使えないローカルな列車の中で、そんな事を思い出しながらの旅でした。

by sally200468 | 2017-09-20 12:55 | 日記